2023年07月30日
笑顔の介護メモ*2023年6月②
<スイスの暮らし・空と外気を楽しむ2023.06.10>
スイス滞在中、一番多くしていたことは、空を見ることでした。私たちは、空の下で毎日暮らしているのだなと実感しました。幸いずっと好天が続き、この季節は22時くらいまで明るく、夕方から野外でバーベキューをゆっくりすることができました。高齢者施設の朝は、ブラインド(カーテン)を上げ、窓を全開にして、新鮮な野外の空気を室内に取り込むことから始まります。そして空を見ながら、朝食が始まります。認知症を持つ方達の多くは、窓の外の景色を眺めたり、風のにおい(草や木、時々牧場の牛や馬の香りがしてきます)を嗅いだりすることで、落ち着かれている様子でした。ほとんど発語のない方が、夕日に空がピンクになると、微笑んでいられたのを見たとき、私も幸せな気持ちになりました。また、日中はできるだけ野外に出るようにも努力され、施設に来訪した家族も交え、庭の木の実を見たり、自然に触れるようにされたりしていました。そして夕方になると、スタッフは窓を閉め、ブラインドも下ろし、室内を薄暗くして、夜を感じるように配慮されていました。