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2024年05月06日

職場での責任を果たしつつ、家族の介護も担うビジネスケアラーの増加

【遠距離介護の息子さんやお孫さんからのご相談が増えています】

写真は、“2024/05/04の朝日新聞朝刊1面記事”の一部コピーです。従業員の状況を把握していない現状や介護保険の適切な利用をはかるために社員が地域包括支援センターに相談できるように、企業も地域包括支援センターと連携する必要性も高まってきているという内容。

高齢社会や働く環境の変化に伴い、働きながら家族や親しい人々のケアを行うビジネスケアラーの存在がますます注目されています。以下に、ビジネスケアラーの課題や支援策についてまとめてみました。

ビジネスケアラーの特徴と課題

ビジネスケアラーは、仕事と介護の両立を求められるため、精神的および肉体的な負担が大きいです。主な課題としては、以下の点が挙げられます。

1. 時間の制約

介護のために仕事の時間を短縮する必要があったり、急な休暇を取らなければならなかったりします。これは、仕事の進行やキャリアの発展に影響を与えます。

2. ストレスと健康

ビジネスケアラーは、介護によるストレスや疲労から、健康問題を抱えることがあります。これにより、仕事の成果が低下する場合もあります。

3. 経済的負担

介護には費用がかかるため、ビジネスケアラーは経済的なプレッシャーを感じることがあります。また、介護のために仕事を減らすと、収入が減少するリスクもあります。

4. 社会的孤立

介護のために、友人や同僚と交流する時間が減るため、社会的孤立を感じることがあります。これは、精神的な健康に悪影響を与える可能性があります。

父や母と過ごした子供のころの思い出

ビジネスケアラーの支援策

ビジネスケアラーを支援するためには、企業や社会全体の理解と協力が必要です。以下に、効果的な支援策を示します。

1. フレキシブルな労働環境

企業は、働き方に柔軟性を持たせ、フレキシブルな労働環境を提供することで、ビジネスケアラーが仕事と介護を両立できるようにする必要があります。テレワーク、フレックスタイム、短時間勤務などがその例です。

2. 有給休暇と介護休暇

ビジネスケアラーには、有給休暇や介護休暇の制度を拡充することが重要です。これにより、ケアのために安心して休暇を取ることができ、仕事との両立がしやすくなります。

3. メンタルヘルス支援

ビジネスケアラーのストレスを軽減するために、企業はメンタルヘルス支援を提供することが重要です。カウンセリングサービスや、ストレス軽減のためのプログラムを導入することが効果的です。

4. 経済的支援

経済的負担を軽減するために介護ケアにかかる費用の一部を補助する制度や、介護のための特別ボーナスなどが挙げられます。

5.社内 コミュニティ(ビジネスケアラーの会)の構築

ビジネスケアラーが孤立しないように、企業内でコミュニティを構築することが重要です。介護の経験を社員同士で共有し、一緒に考えたりするなどの助け合う場を提供することで、ビジネスケアラーの精神的な支えとなります。

支え合う社会の実現のために

ビジネスケアラーは、仕事と介護の両立に悩むことが多いですが、適切な支援を受けることで、その負担を軽減することが可能です。企業や社会全体が、ビジネスケアラーの存在とビジネスケアラーへの支援の重要性を理解し、協力して支援策を提供することが求められます。男女の性別や年齢にかかわらず、介護が必要な人も、介護をする人も、支え合う社会も、一人ひとりの人の介護のある暮らしの状況を理解することが重要です。そして、ビジネスケアラーが安心して仕事と介護を両立できる環境を整え、社会全体が笑顔で暮らすことができるようにみんなで知恵やチカラを合わせて行きましょう!