2022年01月09日
お気軽に、お声かけください!
開けましておめでとうございます!
新型コロナ感染の勢いは止まることなく、ますます暮らしへの影響が懸念される毎日です。
皆様と力を合わせ、穏やかな毎日を過ごせるように励みたいと思っています。
私は、介護を必要とする人や介護をする人の幸せな暮らしをかなえたいとずっと思ってきました。70年前の誕生の日に、父が「世の中に役立つ心の美しい子」と立美子(たみこ)と名付けてくれました。高校1年生の時に父が亡くなりましたが、その遺品の中から日記が見つかり、今度こそは、男の子が授かればとの願いがかなわず、残念だったようで、「女も人だと思い、我が子なる故可愛い。丈夫に育てて社会の一員に役に立つ人になってほしいと願う」と書かれていました。美人でスタイルも良い姉と比較されることが多く、容姿にコンプレックスを持っていましたが、父は「こまっちゃん(町内で美しい娘の小町娘)」と呼んで、大事にしてくれていました。
介護保険制度開始により、訪問介護事業が民間の株式会社でも運営可能となりました。開始日の2000年4月1日の朝を、前日まで担当していた社会福祉協議会から引き継いだ高齢女性のご自宅で、訪問介護事業所のサービス責任者として迎えました。新聞社の取材を受け、「まずは信頼関係づくりから」と、答えましたが、あっという間に20年が立ってしまいました。40代後半から働きはじめた介護の仕事でしたが、「ありがとう」「ありがとう」と、ご利用者から言って頂くたびに、ちょっとは世の中のお役に立てているのかなと、嬉しく感じました。やっと、父の期待に応えられる仕事に就けた喜びでいっぱいでした。
数年経ち、認知症を持つ方々から笑顔が消えていても、「仕方がない」と、あきらめてしまっている状況に無力感を感じることが多くなりました。そんな時に、父の「女も人や」の言葉を想い出し、認知症を持つ人も「ひとりの人」として、尊重する社会になるように、何かできないかと考えるようになりました。程なくして、義父母の認知症介護にも関わるようになり、本を読んだり研修会にも積極的に参加したりしました。認知症介護指導者の推薦を受け、愛知県の認知症介護研究研修大府センターで養成研修を終了しました。その年から、大人の学習方法を学ぶため、大学院に社会人入学していいて、家事をどうしていたのかほとんど記憶にありません。この間だけではありませんが、家族の多大な協力なしには、これまでも、また、これからも仕事はできないと思います。感謝の気持ちでいっぱいです。
感謝の気持ちとお礼をお伝えしなければならない方々は、終業させて頂いた職場の皆さん、ご利用者、ご家族、ケアチーム・地域の方々、研修や講演会に参加してくださった方々など、出会った多くの方々すべてです。感謝とお礼を申し上げます。ありがとうございます。
微力ですが、介護を必要とされている方や、介護をされている方、双方の幸せを叶えることに、お役に立たせて頂けると嬉しいです。これからも宜しくお願い致します。
2022年1月9日70歳の誕生日に
(株)介護共育研究会代表 石川立美子