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2024年04月29日

ケアマネジャーさんから継続的な認知症講義のご依頼を頂きました

地域サロンで認知症支援について話すことになりました

先日、ひとりケアマネ事務所を運営しているケアマネジャーさんから、 彼女の主催する地域サロンで、認知症に関するセミナーを継続的に依頼できないかとご相談を頂きました。

昨年2月に開催された、2023日本介護支援専門員協会近畿ブロック研究大会和歌山での、“認知症を持つ人の暮らしを支える楽らく着物回想法のアセスメント活用”についての発表を聴いて頂き、着物の作り方や人生歴理解へ介護者の具体的効果などの質問を頂いた方でした。

サロンの目的

今回の依頼は、認知症を地域で支えるための継続的な取り組みとして行うものです。この地域サロンは、地域の住民や介護に関わる多職種が集まって情報交換や学びの場として開催されていました。ここで、認知症についての知識を広めることで、地域全体で認知症の方を支える環境を作ることが目的だと、設立の想いをお伺いしました。私自身、家族としての介護経験や、ケアマネジャーとしても関わっていたこともあり、チームケアの重要性や家族のご苦労を知っていたので、この依頼はとても意義のあるものだと感じました。

 

 

たみちゃん先生と呼んで頂きました

 

地域サロンの参加者は年齢層が幅広く、専門的な知識を持っている人もいれば、初めて認知症について聞く人もいるため、分かりやすく伝えることが重要です。

まず、先日の第一回目は、認知症の基本的な説明と、説明の仕方を自分のモノにして頂けるようにするお話しから始めました。認知症の原因になる病気には、アルツハイマー病やレビー小体病など、さまざまな種類があること、そしてその症状や進行具合が人それぞれであることを伝えました。次に、認知症の方とのコミュニケーション方法や、ご本人や家族への具体的な関わり方について、五感と感情に共感することを大切にする“かんかん認知症学®”やそのメソッドの“ソクラクスル”を簡単に紹介しました。

セミナー後の感想を共有して

講義を終えた後、参加者の方々と少しお話しする時間を持ちました。認知症についての関心の高さを感じるとともに、地域での支援の重要性を再認識しました。ケアマネジャー、訪問介護員・看護師、デイサービスの職員、友人として、関わりを持つ参加者の真摯に向き合う、悩みや戸惑いを伺いました。

関わる人の支援内容が本当に、ご本人やご家族に取って心地よいものになるように、あきらめずに、地域の人々が互いに助け合い、共に認知症と向き合う姿勢を持つことの大切さを感じました。

今回の講師依頼を受けたことで、私自身も認知症に対する理解が深まりました。また、地域全体で支えることで、認知症の方々が安心して暮らせる環境を作ることができると信じています。今後も、参加者同士の交流や、成功事例の共有の機会を持ち、皆さん大役に立つ情報を提供していき、認知症支援の輪を広げていきたいと思います。

次回のテーマ

高齢になると出現してくる五感機能や認知機能の低下を体験し、  そういった身心の状態を持つ人の感情(気持ち)に共感する、  “高齢者共感体験”を行なう予定です。